粉飾決算をして銀行から融資金をだまし取ったとして、老舗ベアリング商社の元社長らが逮捕された事件で、社長らが「粉飾決算マニュアル」を作成し、金融機関から不正に融資を受けていたとみられることがわかりました。
老舗ベアリング商社「堀正工業」の元社長・堀雅晴容疑者（69）ら3人はおととしから去年にかけて、粉飾した決算を提出し、三菱UFJ銀行から融資金5億円をだまし取った疑いで逮捕されました。
その後の捜査関係者への取材で、堀容疑者らが「粉飾決算マニュアル」を作成し、これをもとに、金融機関ごとに融資目的を変えて、融資を受けていたとみられることが新たにわかりました。
堀正工業は54の金融機関から300億円以上の融資を受けていたとみられていますが、警視庁は堀容疑者が社長に就任した2003年ごろから粉飾決算が繰り返されていたとみて、余罪を調べています。
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